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シニアドッグ・ライフ > ストレスと問題行動 |
問題行動は、しつけに失敗して犬がリーダーになってしまったり、困った行動を起こすまでのプロセスのなかで何かを学習してしまったり、不安になってしまって破壊行動を取ったり、様々です。 どんな問題行動も原因があるものですが、高齢になってからの問題行動は、少し意味合いが異なってきます。 問題行動はストレスと病気に密接になっていますので、心のケアや治療も必要です。 こうすれば治ると言うものでなく、長い時間、介護が必要なことも多いのですが、深い愛情で対処して下さい。 ■ 分離不安などの神経症 留守番の時に不安になって破壊するのは子犬にも多く見受けられます。 老犬の場合、溺愛されていた場合に加齢とともに不安が増して、より依存度が高くなるようです。 昼夜逆転すると、夜、自分だけ起きていて不安になって、静止も聞かずに鳴き続けるとか、夜中にうろうろしているとかも、これに関係しているケースがあります。 訓練というよりも、出来る限りに犬の希望にあわせるようなことも必要です。 例えば、室外飼育の場合は、小屋を窓の近くへ移動するとか、夜だけ玄関にいれるとか… 室内飼育の場合は、夜も明るくしたり、真っ暗でない寝室に入れて安心させるとか … 大変ですが、不安を解消できる環境に近づけます。また昼にたくさん相手をして昼夜逆転を極力防止する努力も大切です。 ■吠える噛むなどの攻撃 高齢になると支配的な原因というより、慢性的な病気による痛み、身体の衰えによる恐怖心の増大などによって、攻撃的になる場合があります。 大人しい性質だったのに飼い主が触ると噛むようになったときは、身体のどこかに痛みがあるケースも多いので、病院へ連れていってください。 またそうでなくて吠える場合は、防御体制ですので、吠えるものを遠くに移動するとか、飼い主がやさしい言葉を掛けてリラックスさせるとか、不安をなくしてください。 ■意味不明な行動 壁とか、隙間に頭を押しつける くるくる同じ動きを延々としている 頭を斜めにしたままになる 家族を忘れる 食事をした後に食事を催促する これらは過度のストレスの場合もありますが、痴呆に多く関連があるケースのようです。 痴呆はどんな犬にもなる可能性があります。 大きな病気が潜んでいる場合がありますので、病院で脳などの検査や、また治療を受けながら、獣医に相談しましょう。
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