犬だワン・健康クラブ

犬の読み物 > 大好きな大好きなくう ( まきこ さん、ありがとうございました)


1989年6月9日生まれのビーグル犬「くう」
今年で17歳になりました。
くうが我が家にやってきた時、私は17歳。今、私は嫁いで、他府県から車を飛ばして時々くうに会いに来ています。
くうが17歳になる少し前から体のしこりが気になり出しました。
母に「くうのしこりが気になるから病院に連れていって!」とお願いをしたら二つの病院に連れて行ってくれました。
一つ目の病院は「腫瘍か分からないけれど、手術しましょう。」と言いました。
二つ目の病院では「僕のカンだと腫瘍じゃないように思うけれど、少し様子を見ますか?」と言いました。

そして、家族会議は開かれました。「くうに手術をするか」。。。。
実はくうは3歳の時、首輪が取れてしまい家の門から飛び出てしまった時、交通事故に遭い、一度大きな手術をしているのです。
その時のくうは若くて全身から生きる気力に溢れていました。 しかし、今のくうは「老犬」 飼い主の気持ちが良く分かる、優しい気持ちを与えてくれる穏やかな雰囲気を出しています。

母が言いました。
「もう、手術は可哀相だからこのまま好きなように生きさせてあげよう。」
私も、またくうに辛い思いをさせたくないと思い、くうには「一日でも長く生きてね。」という想いで接するようになりました。遠く離れている時も、いつもくうに「くう、頑張ってね。」と想いを送りました。

17歳になった頃、おしっこの出が悪くなってきました。
一日に何回も何回も微量のおしっこをするのです。 こころなしかうんこも小さなうんこをしています。
でも、くうはいつもと同じようにしっぽを振って、優しい目で私達を見つめます。

父に「やっぱりもう一度獣医さんに相談してみる。手術しない方向で、少しでもくうが楽におしっこできないかを相談しに行く。」と言いました。
すると父は「くうの自然な老化なんだから、このまま家族みんなで優しくしてあげようよ」と言いました。
85歳になる祖母は「くうも来る時がきたんだよ。」とくうのような優しい目で言いました。

私は、くうにとって一番良い事は何かを考えました。

「くう、おしっこ出したいよね、病院いきたいよね、今辛いよね??」とくうに聞きました。
私の言葉を聞いても、くうは穏やかな目で私を見つめしっぽを振っているだけです。
「ねえ、くうはどうして欲しい?病院行こうか?」
聞いても答えてはくれません。やっぱり、いつものように優しい目でしっぽを振っています。 その夜、玄関先で一生懸命眠っているくうを見つめていたら思いました。

「やっぱり、病院に連れていこう。」
そう決めた時、くうへの感謝と別れを感じて涙が止まりませんでした。 くうが生きている間に少しでも多く感謝の気持ちを伝えられたらと思い、これを書いています。

「くう、大好きだよ。くう、いつでも励ましてくれてありがとう。くうのお陰で私は頑張ってこられたんだよ!くうは、本当に良い子だよ。くう、ありがとう!」
くうはまだ頑張って生きていてくれますが、別れるその日までこの想いをくうに送り続けます。


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