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老犬の病気 > 腎不全


腎機能が低下して尿として排泄できずに、毒素が体にたまって障害を与えます。
腎臓の病気には腎臓自体に異常がある以外にも尋常の機能がおとろえたり、他の部分が病気になったので、腎臓が機能しなくなるなどの原因があります。

腎不全の種類には、腎前性腎不全、腎性腎不全、腎後性腎不全、急性腎不全、慢性腎不全があります。

◆急性腎不全
食欲不振、下痢、おう吐、脱水などの症状が出ます。
脱水症状は深刻な場合、口内も乾燥してしまい、老廃物が体内に大量にたまり尿毒症を引き起こすケースもあります。

急性腎不全になるとたんぱく質を代謝したときの窒素化合物を排泄が出来なくなり、血液中の窒素濃度があがりますので、高窒素血症になります。

治療方法は、高窒素血症であるかないかで治療方法が異なります。

腎前性腎不全では、大量の出血、下痢、ショック、やけど、心不全などで体液の喪失が起きて、尿の生成が止まってしまいます。
腎性腎不全では、腎臓実質の障害や感染、腎毒性薬剤服用によるものです。
腎後性腎不全は、尿の排泄障害です。

急性腎不全は、適切な治療で回復の可能性は充分あります。

◆慢性腎不全
慢性腎不全の場合、数年かかって腎臓の機能が低下していきます。
何かしらの原因によって、血液をろ過すして尿を作るネフロンが少しずつ壊れていき、腎臓が機能をしなくなります。
はっきりとした症状が出ないので、わかりにくいのですが、徐々にやせて、おう吐、けいれん、尿毒症などになることがあります。

尿路の閉塞、心臓疾患、水分が不足して脱水症状や、食欲不振や下痢などから、急激に悪化する場合もありますので、注意が必要です。

やはり、早期発見が何よりです。

一度慢性腎不全になると腎臓が再びもとの機能に戻る可能性は非常に少ないので、これ以上、悪化しないように治療をしていきます。
治療は食事の改善です。
高カロリー、低タンパク、低ナトリウムの食事が中心になります。


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