■寄生虫病
ある生物が他の生物にすみつく事を寄生と言います。 ◆回虫症 犬回虫や犬小回虫の成虫が小腸に寄生します。
寄生が少数の場合はほとんど症状がありませんが、多数になるとお腹が膨れたり、嘔吐をしたり、腹痛や粘液性の下痢などの症状が出ます。 子犬の場合は発育不良や元気もなくなり、貧血状態になります。
回虫の塊が腸に詰まってしまうことで、腸閉塞が起きることがあります。 回虫は15センチ以下の虫です。口から食べ物を飲み込む時に感染します。
治療は駆虫薬を飲ませます。 ◆鞭虫症 長さ7センチの鞭虫が盲腸に寄生します。
少数の場合は症状がありませんが、数が増えると腹痛や食欲不振、下痢や血便、栄養失調や血便を起こします。 成虫はたくさんの卵を産みます。それを便とともに外界に排出されます。
それに汚染された食べ物を食べたり、または舐めたりすると感染してしまいます。 この成熟卵は、草などの下で長時間生きていますが、感想には弱いので、清潔に保つことで予防は可能です。
治療は軽い場合は駆虫薬になります。 ◆鉤虫症 十二指腸虫症とも呼ばれています。
1歳以下の犬が発病します。 2センチくらいの白い虫が小腸に寄生します。 小腸の粘膜に噛み付いて吸血するので、貧血や腸炎などの症状が出ます。
重い場合は腸炎や貧血で、生命の危機になります。 治療は軽い場合は駆虫薬になります。 ◆犬条虫症
犬条虫が多い場合には、食欲がなくなります。 軟便や下痢を起こして、毛づやがなくなり、栄養不良の状態になります。 地面にお尻をこすりつけて前進する動作があるとこの病気が疑われます。
治療には駆虫薬や注射になります。 |