■先天性心臓病
先天性の心臓病を持つ犬は多くはありません。 症状が軽い場合は、気が付かないケースがほとんどです。 ◆心室中隔欠損症
心臓の右心室と左心室の間の壁に、穴や隙間が空いている病気です。 小さいものは症状が出ないことがあります。 大きくなると呼吸困難や疲れやすさなどが出てきます。
肺に負担がかかるので呼吸器系の病気にもなりやすいです。 症状が軽い場合には薬や食事などの治療になります。 ◆心房中隔欠損症
心臓の右心房と左心房の間に穴が開いている病気です。 無症状であれば、治療を行う必要はありません。 フィラリアに感染すると重篤になりますので予防に注意する必要があります。
◆動脈管開存症 本来閉じるはずの動脈が閉じない病気です。 軽いときは気がつかないケースがありますが、聴診によって心雑音が聞かれることで発見されることも多いです。
治療は手術になりますが、犬の健康状態や年齢などで手術のリスクは高くなります。 そのために、対症療法や内科療法なども行なわれます。
◆肺動脈狭窄症 肺動脈の根本が狭いので、心臓の肥大や肺の血圧低下などが起きる病気です。
呼吸困難や腹水、四肢のむくみなど、心臓病特有の症状が出ます。 一生涯、無症状で過ごす犬もいますが、重い場合には、命にかかわります。
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