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尿路結石の少し手前 はなさん |
はじめての相談です。13才のメス犬ですが、9才の時に乳腺腫瘍(左側 だけ切除)の手術、そして12才のこの春には、数年来の発情時期高血糖
症状の解消のため、子宮・卵巣摘出手術をしました。 時々、血尿が出る時があり、その都度抗生物質で治療していましたが 、今回ドロドロの膿のような尿が出て、調べてもらったところ結晶がた くさんあって、それが膀胱を傷つけて血が出ているのだとわかりました 。 普段は健康のため玄米や穀物を中心とした手作りのごはんを作ってい ますが、たまに市販のジャーキーや、私たちの食べるお肉などを食べさ せ続けると、おしっこが出にくくなり血尿が出てしまうのです。 以後、手作りごはんの補助食として、病院で尿のPH調整用のドッグ フードを購入し食べさせていますが、足腰の強化のために以前から食べ させていたクロレラやグルコサミン・コンドロイチン錠剤、それにウナ ギの骨の微粉末(健康食品)を、今は止めているので、また足腰が弱っ てきているように思います。 この病気は、肉や魚を食べさせてはいけな い(動物性タンパク質)ことはわかるのですが、ビタミンやカルシウム はとっても良いのでしょうか? 何を食べさせていけないのかわからなくなりましたので、教えていただければと思います。 ちなみに、尿の中を顕微鏡で見た時に見えたのは、しゅう酸系?ではなくて、ストラバイト系の結晶だったと思います。 |
Re: 尿路結石の少し手前 田中さん |
はじめまして。 ご心配の事と存じます。 乳腺腫瘍と子宮・卵巣摘出の両方の手術はワンちゃんにとって非常に身体と精神的にストレスを与えたと思います。 乳腺腫瘍が出来る以前からワンちゃんにはかなりのストレスと運動不足があったのではないかと思われます。 そのため、免疫機能が長い間低下して体内に異物(腫瘍)が発生し、自律神経機能も不全となって、発情時期高血糖症状が発症したのではないかと推察されます。 従って、現状でもストレスとワンちゃんは闘っており、免疫力が正常ではないので、体内の弱い部分で炎症を発生させてしまいます。 悪循環にも、対症療法として抗生物質という免疫力をさらに極端に低下させる薬剤を投与されために、ウイルスや細菌への抵抗力がますます低下していくため、薬剤では、もうどうしようもない状態に陥っていると思われます。 年齢も高齢ですから、このままでは体力の低下、免疫力の低下が進み急激に体調が悪くなる一歩手前の状態で綱渡りしている状態です。 大事なことは、免疫力を強化させることです。 一般的には「老化現象」と今までの「荒療治な治療」で健康を回復できそうにない状態と思われますが、まだまだ腸管免疫を向上させ、食事では摂取できない貴重な栄養素を十分に補助していけば若さを取り戻して、健康な状態へと導いていくことは可能です。 そのために、開発されたサプリメントなどがありますのでまず体力の回復(免疫力・食欲・筋力など)をしながら消化の良い食事を与えることが大切です。 特に、ご相談を受けているような老犬には、乳酸菌・酪酸菌・必須アミノ酸・ミネラル・生理活性ペプチド・核酸・フラボノイド・酵素・抗菌性物質・有機酸・ビタミン等が必要です。 それもたくさん別々に与えるのではなくバランスよく天然成分として与えなければ意味がありません。 合成のビタミンやミネラルはよくありません。 血尿が出て、足腰が弱っているということですが老化現象で消化器官、特に腸が弱ってきているために免疫力も低下し、足腰が弱って、旧に衰弱しはじめる一歩手前の状態ではないかと危惧致しております。 ふらつく原因も、老化現象による自律神経へのダメージが出始めている証拠です。 各種ホルモンや酵素の分泌、体内たんぱく質産生能力も衰えてきますので 骨粗しょう症や脊椎・神経などの老化により、神経痛や疲労骨折を発病したり、血管がもろくなって、心肺機能の低下による脳・心筋梗塞の原因にもなります。 老化現象は薬では治りませんので、専門に開発されたサプリメントでケアしてあげて下さい。 食事内容は、老犬ですから穀類でも良いのですが、基本的にはワンちゃんは、植物性食物繊維は消化し難いので玄米ではなく、白米のお粥がベストと思います。 老犬用のドッグフードも与えて下さい。 それと、肉類や骨が駄目なのは消化能力、特に、腸管が弱っているため 消化途中の物質(未消化物)が発生して腸管から吸収できる程度のものが多く血中に吸収されます。 また、腸管内の悪玉菌や腐敗物質なども血中に入り込んで悪い相乗作用で、血液の流れを悪くし、腐敗物質や老廃物が多く血中に含まれてくるため、それらが結晶化して臓器の内壁や血管にダメージを与え血尿症状などを発症しています。 それ以外にも、循環器系の病気を発症している恐れもあります。(足のしびれや痙攣はないですか?) 従って、十分消化できない動物性たんぱく質を与えるのではなく、たんぱく質を完全に消化した結果の物質「アミノ酸」を全種・適度(うまくバランスが取れているもの)に与えると老犬には、とってもよい補給栄養となります。 但し、アミノ酸も合成品(石油由来)や動物性(不純物が多い)は避けて天然由来のL型アミノ酸(植物性発酵熟成したもの)を与えて下さい。 L型天然アミノ酸以外では、また、体内で消化分解する必要がありますのでお肉やコンドロイチン・骨などを与えたのと同じ状態になります。 血管・臓器・骨・腱・皮膚・毛などはすべてL型天然アミノ酸から合成されたたんぱく質からできていますので骨を粉砕したカルシウムを与えても 消化し再生できなければ骨にはなりません。 ワンちゃんは基本的に肉食ですがそれは消化できるときは良いのですが 老犬になって消化が不十分になってくると上記のような悪い状態となりますので消化の必要のないL型天然アミノ酸を与えると体力の低下したワンちゃんが元気になります。 但し、このワンちゃんのように腸管が弱っていて悪玉菌の棲家になっていると、アミノ酸も十分正常に体内に吸収されないので上記の通り「乳酸菌」などといっしょに与えることが必要です。 それと大切なことは、ワンちゃんのストレスの原因をしっかりと把握して、少しでも取り除いてあげることが重要なファクターです。 |
Re^2: 尿路結石の少し手前 はなさん |
田中さまへ ていねいなご説明ありがとうございました。 たしかに、乳腺腫瘍と子宮・卵巣摘出の両方の手術は犬の一生の中で2 度の大手術な訳で、それだけで寿命がだいぶ縮んでしまったことと思い ます。 ただ、今度の避妊手術については、発情時にひどい糖尿病になるとい う不思議な病気でしたし、発情が来るとそのたびにインシュリンを大量 投与し、それでも血糖値がいっこうに下がらないという事で、発情のた びに死にそうになってしまっていたので、少しでも愛犬のQOLを考えて の苦渋の選択となりました。 幸い高齢での手術でしたが、術後の経過も良く、老犬らしく寝ている 時間は段々長くなっていますが、散歩の時は元気に歩きます。(1日2回 ) 週末に海辺で調子に乗って走り回る事もありますが、そんな夜は疲れ きってしまい、時々はおねしょをする事もあります。 尿の状態は今はたくさん出るようになったので、肉抜きの食事にした 成果が出てきているようにも思います。時々、尿の検査をしながら、お っしゃるようにお腹の善玉菌を増やしていくように工夫していきたいと 思います。やっぱりバランスの良い食事は、人間でも犬でも大事ですよ ね。 > 食事内容は、老犬ですから穀類でも良いのですが、基本的にはワ ンちゃんは、植物性食物繊維は消化し難いので玄米ではなく、白米のお 粥がベストと思います。 たしかにそうですね、以前の糖尿病の時の血糖値を気にする余り、血 糖値の上昇がゆるやかな玄米の方が良いと思っていましたが、消化器系 を考えるとおっしゃる通りだと思います。 今後いろいろ試してみたいと 思います。 一応見た目はとても老犬には見えないと言われるのですが、やはりあ ちこちにガタが来ているのは確かです。 大好物のおやつが「ワカモト」の酵母ですから、やはり身体がそのよ うなものを求めているのかも知れません。 > ワンちゃんは基本的に肉食ですがそれは消化できるときは良いの ですが > 老犬になって消化が不十分になってくると上記のような悪い状態 となりますので消化の必要のないL型天然アミノ酸を与えると体力の低 下したワンちゃんが元気になります。 > それと大切なことは、ワンちゃんのストレスの原因をしっかりと 把握して、少しでも取り除いてあげることが重要なファクターです。 今は、全身マッサージをして少しでもストレスが少なくなるよう心が けています。またマッサージをし始めてから、つまづいてこけたりする 事が少なくなりました。後ろ足が若干弱いようなので、マッサージをか ねて少し筋トレ(ひっぱったり伸ばしたり)もしています。 これからも少しでもすこやかな老後がくらせるよう、頑張っていきます。 アドバイスありがとうございました。 |
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