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犬の読み物 > もっと早く・・・ ( ひろみ さん、ありがとうございました) |
昨日の夜7時半頃、8年5ヶ月一緒に過ごしたニキが亡くなりました。 病名は「肥満細胞腫」でした。 今年の正月明けからの闘病生活で、2度の手術をしましたが、細胞が完全には除去できない状態で、手術しても1週間程経つと、また腫瘍ができるという繰り返しでした。 腫瘍は鼻の下にでき始め、近所のペットショップで「人間でいうイボみたいなものですよ。」という言葉を信じたのが間違いの始まりでした。 自然となくなるだろうと思ったものの、4月に口を塞ぐ程の腫瘍ができてしまい、食べ物が自分で食べれなくなり、そこで初めて病院へ連れて行きました。 その結果、悪性の腫瘍と診断され、抗癌剤治療・放射線治療・鼻と口部分の切除の内、どれかを選択しなければならなくなり、私達は痛い思いをさせたくないという思いで、抗癌剤治療を選びました。 その時の私達は、あと余命数カ月かを、美味しいものを食べさせ、思う存分楽しんで生きさせようと決めました。 そして、腫瘍のみの切除手術しましたが、すぐに同じ所に腫瘍ができ、首にも卓球のボール程のしこりができました。 7月にもう一度手術しましたが、再発し、体の皮膚にもあちこちに転移し始めました。 口の部分は皮膚が少ないため、再度の切除手術は無理と言われ、私達は、どんどん大きくなる腫瘍をただ見過ごすことしかできませんでした。 ついこの間まで、元気で走り回ったり、吠えたり、姿以外は今までと変わりなく過ごしていました。 私が27日〜29日まで旅行していて、帰ってきたら、顔はおたふく風邪のように膨れ上がり、左右の首にしこりができ、体の皮膚には1cm程のできものがあちこちにできていました。 たった3日見なかっただけなのに・・・。 その3日間は散歩にも行かず、吠えることもなかったそうです。 けれど、私が帰ってきた時、久しぶりに吠えてくれました。そして、そばに寄るとふらつきながら、寄って来てくれました。 最後の散歩にも行きました。 腫瘍が大きくなり過ぎて、もう鼻が半分つぶれてしまっていて、呼吸もしずらそうでした。 私は、あと何日この状態でこの子を生きさしてあげないといけないんだろうと考えました。 こんな苦しみながらでも、息をし続けなければいけないのかって。 心臓が動くことが、こんなに残酷だと思ったのは初めてでした。ただ、早く楽にさしてあげたかった。 けれど、家族に安楽死は反対され、それから約43時間後に息を引き取りました。 43時間・・・もう1mm程しか空いていない鼻の穴から息を吸い、吐く。 その呼吸は蚊の泣くような音でした。 呼吸はしんどかったんだろうか・・・腫瘍は痛かったんだろうか・・・私にはその苦しみが分かりません。この8ヶ月の間のニキの苦しみが一つも分かってあげられなかった。 昨日、私が帰る10分程前に、両親が、ニキが立ち上がっておしっこをするのを見たらしいのですが、私が見た時には、お腹が動いていませんでした。 その10分の間に息を引き取ったようです。 触れるととても暖かく、表情はとても柔らかくて、静かに息を引き取ったかのように見えました。 今になって、ごめんという気持ちでいっぱいです。もっと早く病院に連れていくべきだったし、もっと治療するべきだったと。そして、もっと早く帰っていれば、抱きしめてあげられたのにって。抱いてあげようって思ってたのに、仕事なんてほったらかしてすぐに帰れば良かった。 こんな事言ってたら駄目だと分かってるけど、今はニキを幸せにしてあげれた自信もなく、悔やむことしかできないです。 でも、明日でニキが亡くなってから3日目。 あやなさんの書き込みに甘えて、明日まではこんな泣き言も許して欲しい。明後日からは元気な姿を見せれるようにしたいと思っています。 最後に、ニキヘ。 天国でジョンと会って欲しいです。 9年位前に亡くなったんやけど、私が幼稚園の頃から15年一緒に過ごしたんやよ。チョ〜おじいちゃんやけど、たくましくて、かっこいいおじいちゃんです。 一緒にいたら寂しくないよ。いつも知らない犬やとびくびくしてるけど、ジョンは大丈夫やよ。私の大好きな子やから。 ジョン、ニキの事よろしく頼んだで。 それと、今までありがとう。幸せにしてくれてありがとうね。 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 |