卒業式 君が一人で出て行った。 あれほど 一緒だと誓ったのに、 君だけ一人で出掛けて行った。
首輪はいらないリードもいらない そして 私さえいらないと・・・ 君は扉を開けて旅立ってしまった。
稜線に沈む夕日を追いかけた冬日よ 朱を纏いて生まれる陽の夏朝よ 身体を寄せ合う幸せな雨の日よ もう あの輝きに満ちた四季との会話は
永遠にすることがないのだね。 今日が君の卒業式 卒業証書の代わりに私の涙を抱いて 蛍の光が流れる天の道へ
いつものように尾を踊らせながら 君が散歩に出掛けて行った。 卒業おめでとう。 犬生活の課程を修了し
天使の称号を得たことを証します。  |