チンパンジーやオラウータンなどは笑うのは人間に近い種族だからあまり驚きはしません。
動物では馬と犬が笑うというのは、どこかの本で読んだ事がありました。 専門的には、霊長類以外では笑うということはないそうです。 表情は人間の笑い顔を覚えて訓練して似せているだけで、感情はどうも違うらしいです。
昔、笑いながら怒る人というのがありましたが、確かに犬にしてみると笑う表情は、うなる寸前のようでもありますね。 確かに漫画などで、爆笑しているイメージが残っているだけかもしれません。
うんにゃ、犬は笑います。 笑うんだってば。私は何度も見ています。 経験から犬は、感情が豊富じゃないかと考えています。
楽しい、悲しいは言うに及ばず、バツが悪い、にやりと笑う、こんな仕草があるんです。そう、一瞬の出来事なので、ぼんやりしていると見落としてしまいます。
犬が用を足している時に、視線が合うと良く感じます。 「だんな、人生は、せつないでさぁ」 この一瞬、バツが悪そうな目を感じますね。
私もスーパーのトイレで排便していて、知らないおばさんにいきなり扉を空けられたことがあります。鍵が弱かったのです。視線が合って、多分、同じ目をしていた…
あぁ、諸行無常。 初めて犬が笑ったのを発見したのは、ある日の散歩の時です。 たまたま少し散歩の時間に遅れました。 犬はかしこい。
不在の場合は一切鳴きもしないのですが、私が家に入って着替える間中、催促です。 戻ったくせに、なにゆえ、出てこないのか? 犬に気持ちはこうでしょうな、きっと。
ワン! ワンワン! ワンワンワン!
トーンも大きくなります。 私は、近所迷惑だと思いました。本心は、なめられてたまるか・コンチクショー。 散々怒ると大人しくなりました。
流石に、私の教育が行き届いているせいでしょうね。実に気分が良く、散歩の始りです。 犬は散歩のヒモ(これ以外のたとえ様がない代物)に繋がれるまで、こおどりしています。
嬉しかろう、たのしかろう、そう思って玄関を出ると。 まさに弾丸のような猛ダッシュ! ヒモを離せば何の問題もなかったのです。 しかし、その対応に遅れた私は、横倒しに倒れてしまいました。バンザ〜イをしながら真横に叩きつけられて、呼吸が一瞬できなくなりました。
犬も驚いたように振り向きましたが、次の瞬間! 「へっ」と笑いました。 「だらしねえな、だんな」こんな思いが伝わりました。
表情はすぐに変わりましたが、特別に心配している様子もなかったです。 犬が笑った発見が、自分のコケタ瞬間とは、まさに信頼関係がなかった証拠ですなぁ。
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