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老犬の病気 > 甲状腺機能低下症


甲状腺機能低下症は犬に非常に多く見られる内分泌の病気です。
ただ比較的目立たない病気と言うか、他の大きな病気の影に隠れている状態が多いです。

皮膚の病変が起こると、毛の成長低下による脱毛や色素沈着、顔がむくんだりします。
脱毛部位は、腹部、尻尾、首周りなどです。
また寄生虫などにも感染しやすくなります。

糖尿病やクッシング病になると大体が甲状腺機能低下症になります。
診断としては血液中の甲状腺ホルモンを測定します。
治療は甲状腺ホルモン製剤を飲ませることが多いです。
ほとんど他の病気の影になってしまいますが、もし併発する病気がない場合、数日から数ヶ月で健康状態が良くなります。甲状腺ホルモン製剤を継続していれば、回復していきます。

他の疾患、特に糖尿病やクッシング病などは完治が難しい病気がある場合、その治療と一緒に行なわれます。

甲状腺機能低下症の95%は原発性です。
原因は自己免疫による甲状腺破壊や原因不明の特発性甲状腺萎縮です。

性別に関係なく発病します。
エネルギーやたんぱくなどの甲状腺ホルモンの代謝がうまくいかず、低体温、無気力、脱毛、元気がなくなるなどの症状が見られます。

甲状腺ホルモンの低下は多くの臓器にも影響します。
また甲状腺機能低下は糖尿病など他の病気の陰で発生することが多いので注意が必要です。

元気がなく、悲しげな表情がでたら、疑ってみてね。


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