皆さん、こんにちは。
先日私の宝物が他界しました。9歳のマルチーズ女の子です。リンといいます。
リンは乳腺腫瘍があり、去年よりかなり大きくなり2.5cmもありました。悪性の腫瘍は大きくなるスピードが早いという話を聞き、切るなら少しでも若いうちにとの思いから手術を決めました。
かかりつけの病院はとても評判のいいところで腕も良いと言われており、遠方から来られる方も多いところです。何の疑いも持たずその病院で手術をすることに決めました。家にはもう一匹13歳のマルチーズとシーズーのミックスの女の子がおり、その子も同じく乳腺腫瘍で3〜4年前その病院で摘出手術を行い無事に成功しておりました。そのせいもあって全く別の獣医さんの意見を聞くなんてことは頭になかったのです。
リンは今月8日に手術前の血液検査を行いました。「結果は肝臓の数値が少し高い。でもこれぐらいの数値なら手術までお薬を飲ませてあげれば大丈夫です。」との事で、その日から手術日前日まで飲ますことに。手術日は14日。その日は朝から飲まず食わずで病院に行きました。何故マンマがもらいないのかという顔をして長い時間催促しておりましたがついには諦めていました。病院につくとすぐに腫瘍が肺に転移していないかを確認する為にレントゲンを撮りました。結果肺には転移しておりませんでしたが、心臓が少し肥大しているとの事でした。「加齢によるものだろう、9歳という歳からするとあれやこれや出てきますからね」との事でした。不安げに私たちを見るリンを預けて家で待機することに。「診察時間が終わる頃一度様子を見に来てください。その時に今日家に帰れる状態かどうかの判断をしましょう」ということでした。診察時間が終わる8時頃迎えに行きました。診察台の上に乗っていたリンは目がうつろでお腹で小刻みに苦しそうに息をしており、私たちが「この状態大丈夫なんですか？」と聞いても看護士さんは「痛いからだと思います」との事でした。先生も「この子ねすごい泣くんですよ。だから家に連れて帰ってあげた方がいいと思います」ということでした。痛み止めと鎮静剤の入った注射をお尻に打ち「鎮静剤が入ってますのでフラフラとした感じになるかと思います」と言われ、最後に家に帰ってからのお水をあげる時間や術後の状態をよく観察するように等のことが書かれた書類を渡されました。“帰ってからは様子をよく観察し、少しでも気になることがあればすぐに連絡ください。”“お薬の影響で興奮状態になってほえることもあります。”等書かれており、「気になることがあればここへお電話すればいいんですね？先生はここにいらっしゃるんですね？」と聞くと「いません」ときっぱりその一言で片付けられました。あまりの冷たい言葉にそれ以上つっこんで聞くこともできませんでした。帰ってからのリンの状態はますますひどくなり、呼吸は小刻みでペースもものすごく速く、口をあけ目を半開きにしながら苦しそうにしてました。いつも入っているハウスにも這うようにして入り、入ったとたん倒れ込むという状態です。しばらくして体制を変える時に「キャンキャン」と言いました。体制を変える時に傷口に痛みが走ったんだろうと思いました。その直後からリンはハウスから出てき、ソファの上を転げ回りながら激しく大声で鳴き始めました。吠えているという感じではなく泣き叫ぶという感じです。これは異常だと思い、以前病院からもらっていた緊急時用の夜間救急の病院に電話をしました。（そこは家から数時間かかるところにあります。）電話でリンの状態を説明しましたが、診せてもらわないと何故泣き叫んでいるのかの判断がつかないとの事でした。でもこんな状態で車に何時間も乗せてよいものかという思いからすこし様子を見ることに。リンはしばらくその状態が続き、後は呼吸は荒いものの泣くことはしませんでした。朝までその状態が続き、7時頃ヨレヨレになりながら椅子の脚にぶつかりながらトイレの場所へ歩いていきました。ですがしゃがむこともできず立ったままでその後倒れました。目はほとんどあいてません。薄い呼吸でした。いくらなんでもこの状態はおかしすぎると、かかりつけの病院に電話をしましたがまだ時間も早かったので、不在のメッセージのあと留守電になりました。そこへすぐに診てほしいとメッセージをいれ、他の病院にも電話をしたりしてる頃かかりつけの病院から電話がかかってきました。連れてきてくださいとの事でリンを抱え病院に行きました。先生に家に帰ってからのリンの状態を伝えるも「もがきくるしむってどういう状態ですか？」と聞かれ身振り手振りを加え説明し、「夜間の病院にも電話したんですが遠いので車に乗ることが余計負担になると思い、先生（かかりつけの）もいませんとおっしゃられていたので家で様子を見ることにしたんです」と言うと「それは何時頃ですか？」と聞かれたので「10時半ぐらいです」というと「その時間ならいましたのに」との事でした。先生もリンがなぜこの状態になっているのかわからなく、調べてみるので預かりますと言われ再び自宅で待機することに。その日の診察時間が終わる8時頃病院へ。リンは診察台の上でただぼーっと立ってるだけで反応もなく目もうつろなまま手に点滴の管をつけていました。血液検査をされたみたいでその結果、「循環器不全、心不全を併発してます。肝臓の数値も跳ね上がってます」との事でした。「心臓が肥大してるということでしたがやはり手術したのがいけなかったんでしょうか？」ときくと、「手術してもしなくても遅かれ早かれ心臓の病気はでてきたと思います」との事でした。今の状態は回復するものかと聞くと「回復する子もいます。帰りたいと泣くぐらいになってくれたらいいんですが今の状態では無理ですのでこちらでお預かりします」との事でした。帰り際もリンは意識があってないような感じでした。
そして自宅で待機。その約6時間後病院から電話がかかってきました。夜中の2時でした。「状態が悪いので迎えにきてください」と。着くと処置室の台に乗ったリンの口には呼吸器がつけられておりました。先生が「ゲージの中で倒れていた」と言いました。
もう自発呼吸ができない状態でかろうじて心臓が動いてる状態でした。強心剤を打つも状態は変わらなかったです。なぜこんなことになったのかの問いに「腫瘍を取る時にその組織が周りへバッと浸潤することがある、血栓ができることもある」等と先生は言われてましたがその時はその答えよりもリンへなんとかこっちへ戻ってきて欲しいと必死で呼びかけていました。「呼吸器までつけてこんな状態はリンにとって可哀想。元に戻らないならゆっくり逝かせてやった方がいいのでは？こんな状態から元に戻ることはあるのか？」と聞くと「この状態からも元に戻る子はいます」との事でした。リンは終始無反応でした。その後30分程して心臓が停止しました。16日午前2時半でした。
乳腺腫瘍は外科手術のレベルでは簡単な方だと先生から聞いてました。まさかこんなことになるなんてこれっぽっちも思ってませんでした。心臓が麻酔に耐えられなかったんです。もし手術しなかったらあと何年も生きれた命です。手術日病院へ行くまでリンは元気でぴんしゃんしていたんです。よくしようと手術したのになぜ死ぬようなことになったのか。お骨にした今も全く一連のことが信じられません。リンを亡くした悲しさより、なぜ手術をしてしまったのか。あのときもっと他の病院へいくつも周り色んな先生の意見を聞いたりしておけばこんなことにはならなかった。手術を決めたのは私です。私がリンの寿命を縮めてしまったんです。リンは大好きなマンマも我慢し、お腹がぺこぺこのまま死んでしまいました。しかも術後何十時間も苦しんでです。15日の朝、リンを病院へ連れていくべきではなかった。家においとくべきだった。そうすればリンは一人でゲージの中で死ぬことはなかった。どんな思いで死んでいったのかリンの気持ちを思うと悔やんでも悔やみきれません。
手術を決めた私のせいであるのは勿論、手術日当日レントゲンで心臓肥大とわかったにもかかわらずなぜ麻酔に耐えられるかの検査もなくリスクの説明もなく手術が行われたのか。
術後のリンの苦しみの原因はいったい何だったのか。リンの体の中でいったい何が起こっていたのか。これが知りたいです。他の獣医さんへも聞いてみるつもりですが、皆さんで何かおわかりになられましたら教えて頂きたいと思います。宜しくお願いもうしあげます。

言葉もありませんが。。。


乳腺腫瘍は犬にとってはかなり大変な病気で、かんたんに数センチといいますが、実はそこにある細胞は数億レベルです。
足先の腫瘍をとるのも、胸やお腹の手術も、手術は、かなりリスクは伴うので。。。

簡単という説明をした医師は説明不足だと私は思います。
手術は免疫も落ちるし、神経に不都合などのリスクが起きるし、もしかしたら障害や、術中・予後のリスクはどんなものもありますので。

ご冥福をお祈りします。

ワンたろーさん、コメントありがとうございます。

医者の説明不足、心臓肥大患者への麻酔のリスクの軽視、思い返すと沢山納得できないことがあります。

ですが、一番悔やまれるのはリンがもっとも信頼している私たち飼い主がもっと手術に対し慎重にならなければならなかったことです。それによりリンが今も元気でいることは可能でした。私が殺してしまったんです。宝物といいながらその宝物を無念の死に追いやってしまいました。
リンに申し訳ないです。